タコはその外見から“宇宙人”を連想させる。いろんな読み物や映画などにもタコに似た宇宙人が登場してくる。科学者の最近の研究によれば、遺伝子かた見るとタコは宇宙人の範疇に入るという。
シカゴ大学と沖縄科学技術大学院大学が中心になって研究を進めている「タコのゲノム・プロジェクト」はタコという複雑な軟体動物のDNAを解き明かそうとするものである。その研究によるとタコのゲノムは地球上のその他の生物と大きく異なっていることがわかった。
タコのゲノム数は33000とヒトのゲノム数より10000多く、これがタコがほかの脊椎動物と大きく異なる。タコはとても頭がよく、道具も使うことができる。しかもタコのゲノムはヒトのゲノムと似ており、神経ネットワークを形成することができる。このことがタコが学習能力をもっている理由だ。タコにはヒトと同様に大脳があり、虹彩や網膜、水晶体のついた目も持っている。
タコはまたほかの生物と同様に遺伝子コードを変化させることができる。さらに神経を極端な環境に適応できるように作り変えることもできる。もしゲノム解析によってタコの習性を知ることができれば、神経学の研究などにも大きく役立つことが期待される。
タコのゲノム・プロジェクトはまだ始まったばかりであるが、すでにこのような面白い発見がなされている。研究が進めば、もっとびっくりするような発見があるかもしれない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年8月23日