北京市気象台は12月25日、大気汚染のオレンジ警報を出した。2番目に深刻なレベルの大気汚染が北京地域に広がると予測。東部と南部での視界性は500メートル以下となる見込み。写真は視界がとても狭くなった朝陽門エリア。
新年を前にして北京は再びスモッグに包まれた。29日には重度の汚染度になった。そんな状況下、「大気汚染を避ける旅」が新しいトレンドになっている。
11月に入ってから、北京は度々大気汚染に見舞われた。最高レベルのレッド警報が2回出され、全市で車両通行規制が行われ、小中学校は休学になった。12月22日夜に2回目のレッド警報が解除されても、スモッグは依然として強く覆われ、6級レベルの深刻な汚染に達した。28日夜22時、北京で再度ブルー警報が出された。
29日早朝5時半、北京気象台はイエロー警報を出し、中レベルの深刻なスモッグを予報した。8時、大気の状況図は12の観測地点のうち11か所で重度または深刻な大気汚染レベルを記録した。南東部と南部で深刻な汚染で、大興黄村鎮、亦荘のPM2.5濃度はそれぞれ396マイクログラム/立方平米、378マイクログラム/立方平米だった。
河北省黄淮などでもスモッグに覆われた。中央気象台の情報によると、28日から30日午前にかけて、北京、天津、河北省中南部、河南省北部、山東省などで中度から重度のスモッグに覆われ、中度から重度の汚染度。局地的には深刻な汚染になるとしている。
度重なる大気汚染から、元旦から春節にかけて「汚染逃避の旅」が流行している。C-TRIPやqunar.comなど国内ネット旅行サイトを見ると、「スモッグを避ける」、「スモッグがない」といった売り文句のツアーが多く見られる。ユーザーはこの文字を検索するだけで、自動的におすすめ旅程が推薦される。たとえば雲南省や海南省、チベット、貴州省などだ。
C-TRIPが発表した「元旦のスモッグを避ける旅ベストテン」によると、12月下旬から元旦にかけて海外に避難するツアーが100%増となっており、自然で名高いカナダやニュージーランドが大人気となっている。
島への旅行も人気だ。C-TRIPの統計データによると、最近の海外旅行のうち、島への旅行が3分の1を占める。うち韓国の済州島、タイのプーケット、マレーシアのサバ、アメリカのグアム、モルジブ、モーリシャスなどが最も人気を集める観光地となっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年12月30日