中国人留学生がイランのドラマに出演、一躍有名に
中国人留学生がイランのドラマに出演、一躍有名に。
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イランで高視聴率を叩き出したテレビドラマ「首都」で「春常」役を演じた張夢晗さんは、記者の取材に応じた際に、「どうして有名になったのか、今でも戸惑っている。新聞や雑誌に私の写真が掲載され、まだ夢から醒めていないようだ」と話した。
笑いにつながるなまり
張さんはイランのテヘラン大学で博士課程に在学していた。彼女は教員から、「首都」の制作スタッフが中国人女性を必要としていると紹介された。
面接官は、オーディションに参加した張さんを知らない男性とペアにし、バレンタインデーと恋人同士の口喧嘩を即興で演じさせた。ふだんから演技に興味を持つ張さんは、順調に合格した。
張さんはこうして「首都」の撮影に加わった。スタッフはイランの芸能界の「オールスターチーム」で、演出家も主人公もイランでは誰もがよく知る人物だ。これまでカメラの前で演技をした経験がまったくない張さんは、イランの映像作品史上珍しい、ペルシャ語を話す外国人女優となった。
「首都」はイラン人青年がトルコ旅行中に中国人女性の春常と出会い、恋愛しゴールインするというストーリーだ。春常はイランの新年に、遠く離れた首都テヘランの親戚を訪問することを決め、悲喜こもごものホームドラマを演じる。張さんは個性的な演技を強みとし、中国語のなまりがあるペルシャ語も演出家に巧みに利用され、ドラマ全体に多くの笑いをもたらした。
有名人の悩み
「首都」は初放送されると、直ちにセンセーションを巻き起こし、イランの視聴者の間で話題になり、社会現象を生んだ。張さんはすぐに、イラン人のスターになった。
張さんには、有名人の悩みができた。「テヘランの街を歩いていると、10人中6、7人は私が誰かに気づき、そのうち3、4人から記念撮影を求められる。私はスーパーに買物にも行けないほどだ。私が口を開けば、なまりで春常だと分かる」
「首都」は大成功を収めた。イランの多くの視聴者から支持を受け、2015年4月に北京で続編が撮影された。張さんは「首都」の演技によって、イラン全国TV賞の金賞を受賞し、イランの6社の有名誌の表紙を飾り、さらに新聞やテレビ局から何度も取材を受けた。
張さんは、「ドラマに出てくるイラン人の夫は毎日、私に『中国のお人形さん』と呼びかける。中国人と結婚したイランの男性は、妻を『中国のお人形さん』と呼ぶようになった」と笑いながら語った。
「中国網日本語版（チャイナネット）」 2016年1月22日
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