スタンフォード大学はこのほど、総額7億5000万ドルの「ナイト・ヘネシー奨学金」を設立した。米ナイキ創業者のナイト氏の4億ドルの寄付が含まれる。全額が寄付で賄われる奨学金制度としては世界最大級の奨学金で、その8割以上が受給者の学費と生活費に使われる。
同奨学金は毎年、世界中から100人の学生を選抜する。アジア人、アフリカ人、欧州人でも、成績優秀で優れたリーダーシップを発揮でき、かつ在学中の大学から推薦されれば、100人中の1人になれるかもしれない。
受給者は3年をかけ修士号や博士号を取得する。さらにリーダーシップやイノベーションの研修、その他の専門的なカリキュラムを受講する。
それでは、いつ申請すれば良いのだろうか?
スタンフォード大学が学術顧問委員会を開き、生徒募集およびカリキュラムの基準を決定する。関連基準は、2017年1−2月に公開される。同校は2017年夏に申請を受け付け、2018年秋に1期生を入学させる。
この奨学金は、アラブ首長国連邦のニューヨーク大学アブダビ校という、超リッチな大学を思い出させる。
この大学は「神のような大学」と呼ばれ、毎年の合格率は1.65%のみと、世界で最も合格が難しい大学の一つだ。校内のすべての費用はアラブ政府から支給される。大学の奨学金は、合格したすべての学生を支給対象とする。これには4年間のすべての学費、食費、住宅費、課外活動、医療保険、小遣い、帰国用の往復航空券2枚が含まれる。4年間で、約3460万円の奨学金となる。つまり学生はこの4年間で、学習のためにお金を1円も支払う必要がない。
ローズ奨学金
ローズ奨学金は世界で最も有名な奨学金制度の一つで、「世界で申請が最も難しい奨学金」と呼ばれている。この約40人の首脳、約70人のグローバル企業の取締役・CEO、約10人のノーベル受賞者を生んだ奨学金は、2015年に初めて中国に進出した。
中国人として初めてローズ奨学金の受給対象となった4人は、昨年12月に発表された。彼らは実に華やかな経歴を持つ。毎年約5万ポンドの奨学金を受給する彼らは、今年10月からオックスフォード大学で修士課程もしくは博士課程に在学する。
さらにローズ奨学金は豊かな人だけが受給者になれるわけではない。選考委員会は、苦しい生活で自らを磨いてきた若者は、苦労知らずの御曹司よりも選ばれやすいとしている。当然ながら、さらに次の条件を満たす必要がある。
1.秀でた学習能力
2.学習以外の成績(スポーツ、芸術、スピーチなど)
3.人助けを好む品格
4.リーダーになる潜在力(最重要)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年2月29日