日本の全国大学生活協同組合連合会がこのほど発表した報告書によると、大学生の生活費は増え続け、読書の時間が著しく減少し、約4割の学生が「まったく本を読まない」という。
ライブドアサイトは27日、この全国30の大学に通う学生8930人を対象に行われた、学生の生活費や日常生活、政治意識に関する調査結果を明らかにした。
その中で最も注目されているのが大学生の読書時間。学生の1日あたりの平均読書時間(電子書籍含む)は26.9分で、文科系が32分、理科系が24.2分だった。男女別では男子が29.2分、女子が24.3分となっている。まったく本を読まない学生が全体の40.5%を占めた。本を読まなくなったため、本代の毎月の生活費に占める割合も減少傾向にある。
ある専門家は「読書時間の減少の原因はスマートフォン(スマホ)の使用と関係がある」と指摘。ヤフーサイトが報じた同連合会の調査によると、学生が1日にスマホを触る時間は平均で155.9分で、普段本を読まない学生はその時間がさらに長く、167.3分という。ただ読書がスマホを触る時間と対立しないという見方をする人もいる。
信州大学の長山沢清学長は、この学生のスマホ依存に反対し、かつて「スマホをやめるか、大学をやめるか」というテーマで講演を行った。今の若者世代がスマホ偏重や依存症になっている風潮に憂慮を示し、「スイッチを切って本を読み、友だちと話し、自分で考える習慣をつけてほしい」と呼びかけている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年3月1日