マレーシアのリオウ・ティオンライ運輸相はクアラルンプールで3日、マレーシアがモザンビークに捜索隊を派遣したところ、MH370便と思わしき旅客機の残骸が見つかったと発表した。モザンビーク民間航空協会のアブレウ理事長は同日、モザンビークの首都マプトで残骸を公開し、権威ある機関との協力によりこの残骸の正体を突き止めたいとした。
リオン・ティオンライ運輸相によると、捜索隊はマレーシア民間航空局、航空会社、事故調査チームのメンバーからなる。残骸がMH370便のものと最終的に確認されれば、その発見場所はこれまでの捜索で想定されていた漂流先と合致する。残骸は検査のためオーストラリアに送られるが、現時点ではその具体的な時期が明らかにされていない。
同運輸相によると、マレーシア、オーストラリア、中国は今年6月にクアラルンプールで三カ国協議を開き、専門家チームが今後の捜索活動の提案を行うことになる。
同運輸相によると、捜索チームは国際民間航空機関の規定に基づき、MH370便の交信が途絶えてから2年後の3月8日に中間報告を行い、事故原因などに言及する見通しだ。
モザンビーク民間航空協会のアブレウ理事長はマプトで開かれた記者会見で、内部が格子状の翼の残骸を公開した。アブレウ理事長は、「残骸は三角形で、縦57センチ、横90センチ。外観から判断すると、旅客機の一部のようだ」と述べた。オーストラリアとマレーシアの関連部門がモザンビーク側と連絡を取り、残骸の分析を行おうとしている。
モザンビーク民間航空協会は2日夜、モザンビークの海岸付近で航空機の残骸が見つかり、同協会に送られたと発表した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年3月4日