ファイスブックCOO(最高執行責任者)のシェリル・サンドバーグ氏が「LEAN IN(リーン・イン)」を出版したのは2013年のこと。同書で彼女は「女性は権利獲得の面でもっと積極的になるべきだ」と述べている。
国際会計事務所のグラントソントンは8日、「国際ビジネス調査レポート」を発表し、世界の女性幹部は昨年より増加したものの、4分の1に満たないことを明らかにした。
日本とドイツ、女性幹部が不足
「ビジネスウーマン」と題した調査は36カ国の企業5520社を対象に行われた。その結果、世界中の企業幹部のうち女性が占めたのはわずか24%。ただし昨年比では22%増加している。
調査対象となった国のうち、ロシアの女性幹部の比率が最も高く45%だった。フィリピンとリトアニアが2位と3位だった。
一方、女性幹部の割合が最も低かったのは日本で、わずか7%。次がドイツで15%だった。興味深いのは、先進国7カ国において39%の企業が女性幹部ゼロで、日本ではそれが73%に達することだ。