中国の大学教育で重視されるのは、は英国と同じく学習成績だ。天津大学の生徒はこのほど、キャンパスライフでなおざりにされやすい「恋愛」をテーマとする授業に出席した。英タイムズ紙(電子版)が30日に伝えた。
天津大学で新たに開講した「恋愛学の理論と実践」の初の授業が、同日午前中に行われた。聴講は自由だが、出席者は単位を取得できる。また恋愛心理学、恋愛経済学、マナーを学び、合コンの心理カウンセリングを受けることができる。生徒は計画に基づき、見知らぬ異性と知り合うことができる。
中国の都市部で暮らす若者は、恋愛に対して開放的な態度を持つようになった。しかし中国のデート文化は、西側と比べ保守的だ。「鵲橋会」と呼べれるサークルが、天津大学の恋愛に関する授業の発案者だ。授業は率直で健全なデートの習慣を身につけさせることを目的としている。
同サークルの創設者である王蕊さんは記者に対して、「恋愛中の法的問題、マナーとデートのテクニック、相手を愛する前に自分を愛せよという理念など、さまざまな話題が取り上げられる」と話した。
心理学者を含む講師は恋愛に関する話をし、異性との交流の練習をするよう生徒に促す。教育内容には、異性間の相互理解を促進する活動が含まれる。
王さんは、「私たちは性別に基づきグループを作り、最も美人に見える化粧とは何か、といった問題を出す。男子と女子の答えは異なる。それから異性の友人を持つべきかという問題についても議論しなければなららない。異性間に、真の友情は存在しうるのだろうか?」と語った。
中国の保護者は通常、大学卒業後の結婚と出産を強制する。しかし在学中の生徒は、学習に専念することが最も重要と教えられる。
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