中国の児童文学作家である曹文軒氏が4日、イタリアで4日開催された「ボローニャ国際児童図書展」で、2016年の国際アンデルセン賞を中国人作家として初受賞した。
国際アンデルセン賞の審査委員会の代表者は同日、第53回ボローニャ国際児童図書展の記者会見で受賞者を発表した。ドイツの挿絵画家も同時受賞。
曹氏は受賞後、新華社の記者に対して、「私の作品は独特で中国でしか起こりえないが、テーマは全人類に関わるものであるため、これが受賞理由になったと思う。私は正真正銘の中国の話を語ったが、これは全人類の物語でもある」と話した。
国際アンデルセン賞は国際児童図書評議会によって、1956年に設立された。賞は隔年授与され、「児童文学のノーベル文学賞」と呼ばれている。世界の優秀な児童文学作家と挿絵画家を表彰する。
国際アンデルセン賞作家賞は一生に一度しか受賞できず、作家の文学の造詣と成果を表彰する。国際児童図書評議会は今年3月、2016年度国際アンデルセン賞のノミネート者を発表し、28人の作家と29人の挿絵画家が入選した。作家賞の最終選考に残った作家は、曹氏を含む5人のみ。