「運営コストと関係」
テナント費が高く、在庫補充コストが高いことから、運営コストが増加する。
戴捷氏によると、空港の商品価格が高いのには理由があるという。「これは店舗の空港テナントに対するポジショニングと、運営コストに関係があります」。「空港はだいたい辺鄙な場所にあります。安全性から、商品を下すときトラックはターミナルから一定の距離の場所になります。その後ターミナルまで運ぶ必要があります。また、商品を安全検査に通す必要もあり、店舗の運営コストが上がってしまいます。それによって価格も高くなります」。
コピーサービスなどビジネスサービスの値段が相場より高すぎる件について戴氏は、「コピーサービスなどの業務は、空港でのニーズが元々少ないためにサービスコストが高くなります。単価を高くすることによってのみ、利益を出すことができます。もし空港が自分でやるなら、スタッフを配置することになり、コストはさらに上がります」と説明する。
では、空港のテナント料は商品価格の何割を占めるのだろうか。チェーン店を運営する「永和大王」の担当者からのEメールでの回答によると、一般の「永和大王」チェーン店では運営コストの15~20%がテナント料となるが、空港の店舗だと、その特殊性から市内店舗より高くなり、平均30%に達するという。テナント料の高騰は店舗経営で一番の難題となっており、中でも空港は際立ったケースと言えるだろう。
空港の商品価格は市場価格より高いが、どうして免税店は安いのだろうか。「これは免税の結果です」と戴氏は答える。空港免税店は、国家が観光客の消費を促進させるためのものであり、輸出入時の関税、国内の税金を免除した、国家公認の施策であることから商品価格が安い。「免税店も他の店舗も、テナント料は同じです」。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年5月10日