海外メディアの報道によると、2年前に交信が途絶えたマレーシア航空MH370便が、南インド洋に墜落した可能性を示す多くの証拠があがっている。マレーシアのリオウ・ティオンライ運輸相は12日、「豪専門家は検査後、アフリカ・モザンビーク南部とモーリシャスで発見された旅客機の破片を、MH370便のものとほぼ断定できるとした」と述べた。
現地時間2015年8月4日、警察当局はフランス領レユニオン島でプラスチック破片を発見した。
しかし関連海域は現在気温が低下し、風が強く波が荒れているため、捜索作業に影響が生じる恐れがある。豪合同捜索調整センター(JACC)によると、同海域の現在の波の高さは12メートル、最大風速は50ノットに達しており、捜索を担当する3隻は気象状況の変化に基づき、捜索を続けるか否かを判断するという。
アフリカ南東部のインド洋沿岸部では、昨年7月末より航空機のものと思わしき破片が相次いで見つかっている。MH370便のものと思わしき破片は少なくとも6つ見つかっている。これには2015年7月29日に、レユニオン島で見つかったMH370便の「フラッペロン」と呼ばれる翼の一部が含まれる。
南アフリカの少年は昨年末、モザンビークを観光中、航空機の破片を発見した。ある米国人観光客は今年2月末、モザンビークの海岸で別の破片を発見した。フランス人夫婦は今年3月30日、モーリシャスのロドリゲス島を散歩中、旅客機の機内のものと思われる破片を発見した。これらの破片はその後、検査のため豪州に運ばれた。
MH370便は2014年3月8日、クアラルンプールから北京に向かう途中、突如交信が途絶えた。機内には239人がいた。マレーシア民間航空局は昨年1月29日、同機が行方不明になり、機内の全員が死亡したと推測した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年5月13日