故宮博物院院長の単霽翔氏は26日、ロイヤル・カリビアン・インターナショナルのクルーズ船で講演をした。故宮博物院が開発した100点余りの文化商品も展示された。
単霽翔氏は「故宮の世界、世界の故宮」と題した講演の中で、故宮の重厚で深みのある文化を聴衆に伝えると共に、創意を持ち発展を続ける故宮博物館の理念を語った。聴衆は、古い故宮の建築や文物の魅力を理解すると共に、何代にもわたって故宮で従事してきた人々の努力や、故宮博物院を世界一流の博物館にしようとしてきた彼らの努力を想った。また、デジタル故宮や故宮ならではの文化商品など、活力に満ちた“若い”故宮も知った。故宮博物院は常に挑戦し、人々の文化的ニーズを満足させている。故宮の文化はますます国際的になると同時に地に足がついたものとなり、“故宮文化のテークアウト”も実現させた。講演は笑い声と拍手に包まれた。
単霽翔氏は取材に対し、「クルーズ船という国際的な舞台で故宮の話ができた。故宮文化が人々の生活に溶け込み、さらに広く、深く伝わっていくことは、故宮博物院の文化伝達事業での創意でありチャレンジである。まさに“文化の旅”に他ならない」と述べる。
故宮博物院とロイヤル・カリビアン・インターナショナルは今後も、様々な新しい方法で合作を進めていくという。故宮の歴史文化講座や故宮の文化商品展示、デジタル故宮エリアとの連携など、様々なやり方で故宮文化を世界に広げていくつもりだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月29日