タイのパイブーン・クムチャーヤー法務大臣はこのほど、メタンフェタミン(アンフェタミンの主成分)を違法薬物のリストからなくすことを提案し、タイ国内を騒がせた。多くのネットユーザーはパイブーン氏を「無能」と皮肉り、一部のメディアは「アンフェタミン合法化」と騒ぎ立てた。
論争を引き起こした発言の数日後、パイブーン氏は「メタンフェタミンが人体と脳に与える影響はタバコや酒より小さい」と説明。また、「メタンフェタミンを違法薬物から通常の薬品にする時期が来たのではないか。薬物の存在を受け入れ、社会がどのように薬物と付き合うべきかを考え、薬物の危害を避けることが世界の流れだ」と述べた。
パイブーン氏は、タイは関連の薬物を合法化せず、量刑を適切に改正し、薬物使用者の回復の手助けに力を入れるだけだと明言。
薬物問題の討論が繰り広げられた数日後の6月30日、タイの警察当局は薬物輸送容疑で2人を逮捕し、43.6万粒の麻古と20キロのアンフェタミンを押収したと発表。7月2日にも、警察当局から344.68万粒の麻古と26キロのアンフェタミンを押収したとの発表があった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年7月7日