【ひきこもりから脱出】
オランダではひきこもりのゲーム好きがポケモンGOを始めてから、外出するようになったという。彼は自宅に一番近くい「ポケスポット」からポケモンゲットの旅をスタート。その後、彼は地図の上でポケスポットの場所を探し続ける。これまで長い間家から出ることのなかった彼にとっては大きな進歩だ。そして自分のことをSNSで発信するまでになった。こうした感覚を味わうのは10年ぶりとのこと。彼のようにポケモンGOで対人恐怖症を克服した人は決して少なくない。
面白いことに、33年前、任天堂が発明したファミコンは多くの若者を家に閉じ込めさせ「オタク」という概念を生み出した。そして33年後、任天堂はグーグルと提携し、拡張現実(AR)と 位置情報サービス(LBS)技術を通じて、より多くの若者を家から外に出そうとしている。
【トラブルに注意】
このゲームの交流機能を利用して、客を自分の店に呼び込もうとする商売人も増えている。ニューヨークのあるピザ店では、自分の店舗が「ポケスポット」が設置されていることを知り、ポケモンをおびき寄せるためのルアー(エサ)を仕掛けた。すると店にたくさんのポケモンGOのプレーヤーが訪れたという。
一方で現実と密接につながっていることで、多くのトラブルも発生している。米ミズリー州では夜中に「ポケスポット」付近で強盗事件が起きている。またオーストラリアでは「ポケスポット」が交番の中に設置されていたため、多くのプレーヤーがスマホをこすりながら中に入ろうとした。また移動の最中に画面ばかりを見ているため、交通事故に遭う人も増えている。
今年はポケモンがゲームボーイ用のソフトとしてちょうど20年。この20年間にポケモンは多くのファンを獲得してきた。そしてそこから派生したアニメは多くの「80後」や「90後」の子供時代と密接につながっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年7月30日