○「奔走」するIT男性:「2都市間を行き来する生活」に固執
同じ北京地下鉄終電組であっても、夫婦ともども北京に住んでいる邵氏とは異なり、趙力氏は、妻と別居して自分だけが北京で仕事をすることを選んだ。IT業界で働く趙氏は、さまざまなプロジェクトに関わっていることから、仕事の行動範囲が非常に大きく、北京市外へ頻繁に出張する。このため、彼の妻は故郷の済南で生活している。このような状況から、彼は勤務時間以外に、週末になると妻の住む故郷に帰り、家族と一緒に週末を過ごす。少しでも長く故郷の家で過ごしたいと、彼はかなり遅い時間に発車する北京行き列車に乗る。そして北京に着くと終電か終電前の地下鉄に飛び乗る。
趙力氏にとって、このように遠距離を行き来することは非常に疲れるが、それでもこの生活に幸せを感じ、充実感を覚えるという。