浙江省舟山市のメディアが昨日報じた情報によると、上海出身の女性が現地の漁師によって海から救助された。情報によると、彼女は日本から上海に戻るクルーズ船で海に落下した。生きようとする強い意志により、38時間の漂流を経て、奇跡的に生還した。
昨日の午前7時40分、この女性を乗せた漁船「浙普漁運48888」は、舟山国際水産城2号埠頭に停泊した。
救助された范さん(32)は上海出身で、黒い服と布靴を着用していた。海で日に焼けたため、顔は黒くなっていた。
彼女は記者に対して「撮らないで、撮らないで」と言い、インタビューを拒否した。
女性の父は娘が救助されたことを知ると、午後に上海市から車で舟山市に駆けつけた。
父によると、家族は日本と韓国を旅行し、同じクルーズ船を利用した。最後の目的地が、福岡だった。
予定では11日7時に上海に到着する予定だった。
しかしその前日の午後8時半頃、父は女性が景色を見に出て行くのを目にした。9時半になっても女性が部屋に戻らなかったので、サービスカウンターに救助要請を出し、海警局とも連絡をとり、無線通信による捜索を依頼した。
船の100人以上も捜索に協力したが、行方は分からなかった。
その後、監視カメラを調べたところ、女性は4回の甲板で、船首と船尾の間を駆け回っていた。しかしカメラの死角のせいで、どのようにして落下したかは不明だ。
午前4時になっても、女性は見つからなかった。海警局も父に対して、4回の甲板から飛び降りれば、高さ20−30メートルの7階建てのビルから飛び降りるようなもので、海水があっても生存率は極めて低いと伝えた。
父は奇跡が起きることを祈っていたが、まさか本当に奇跡が起きるとは思わなかった。
時間を計算すると、10日午後9時に落下し12日午前11時半に救助されるまで、女性は海を38時間も漂ったことになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年8月15日