国際自然保護連合(IUCN)は4日、「レッドリスト(絶滅危惧種リスト)」の最新リストを発表した。ジャイアントパンダ(以下パンダ)は絶滅の危険性が非常に高い動物のリストから外された。中国の努力の結果、パンダの生存状況が改善したためだ。一方、ヒガシゴジラなどが絶滅直前の動物になった。
現在、2.4万種の動植物がレッドリストにおいて「絶滅の脅威がある」と評価されている。世界の生物の多様性を保護する努力は依然として重く、遠い。
IUCNのレッドリストは1963年から作成が始まり、4年ごとに更新される。世界の動植物保護の現状が最も分かるリストであり、生物の多様性の状況が把握できる権威的指標の1つでもある。
同リストは9級に分けられ、最高が「絶滅」、次が「野生での絶滅」、その下は「野生の絶滅まであと一歩」、「絶滅の危険が増大している」、「絶滅の危険性がある」と続き、これらを「絶滅の脅威がある」と総称する。その後は「危険が迫っている」、「危険はない」、「データ無し」、「未評価」となる。
中国が昨年2月に発表した最新調査データによると、2013年末までに中国には1864匹の野生のパンダが生息する。IUCNは、パンダの生息状況の改善は「同動物の保護に対する中国政府の努力に効果があったことを証明するもの」としており、なかでもパンダの生息に必要な竹林を育成したことが注目される。
もう1つの国際環境保護組織である「野生動物保護協会」の主席環境保護官であるジョン・ロビンソン氏はAFP社の取材に対し、「『野生の絶滅まであと一歩』のリストから外せる動物は少ない。これは動物の保護措置に効果があったことを意味する」と解説する。