ブルームバーグは12日、「中国の上海よりも優れている都市」と題した記事を掲載した。ミルケン・インスティチュートのランキング「Best-Performing Cities」によると、貴陽市が金融センターの上海市を抜き、2016年度の首位に輝いた。同研究所が月曜日に発表した報告書によると、中国大都市ランキングの3位は天津市で、4位は深セン市、5位は昨年首位だった成都市となった。
中国の西南部は開発が遅れているが、貴陽市は昨年の11位から飛躍し、より豊かな沿岸部の大都市を抜いた。同研究所の責任者は「貴陽市の経済基盤の悪さばかりが注目されているが、我々は発展の潜在力をより重視した」と述べた。ランキングは短期・中期的な経済成長、雇用成長、所得増、外資系企業による直接投資の成長、高付加価値産業などの指標で総合的に評価した。
12日付香港紙『南華早報』は、「中国で最も優れている都市、予想外の結果に」と題した記事を掲載した。中国の経済成長に原動力を提供している都市の多くが沿岸部に集中しているが、余り注目されていない貴陽市が今年の首位に選ばれた。報告書は「建設中のホテル、娯楽場、高層ビルを見れば、この都市の順位がなぜ急浮上したかが分かるだろう。貴陽市が次のゴーストタウンになると言ってはならない。この都市は多くの有名企業を集めている」と指摘した。
大手製造メーカーの入居は、成長の唯一の原動力ではない。「貴陽市は中央政府による沿岸部・内陸部の格差縮小の取り組みから利益を受ける。特に一帯一路(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)により、貴陽市は多くの投資を獲得し、経済成長が刺激される」
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年9月18日