中国の「ミレニアル世代」が米国の同世代より消費能力が高いのはなぜ?=米メディア

中国の「ミレニアル世代」が米国の同世代より消費能力が高いのはなぜ?=米メディア。

タグ: ミレニアル世代 消費能力

発信時間: 2016-10-15 11:13:19 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

大学4年生の肖潔(英語からの音訳)さんは、国慶節(10月1日)のゴールデンウィークで海外旅行に出かけた数百万人の中国人の一人だ。旅先の日本での消費は約1万元に達したが、その資金は両親が出した。一人娘の肖さんは、ほとんど何をするのでも両親の支援が受けられる。米フォーブスが10日伝えた。

肖さんやその友人らは例外ではない。統計によると、中国人の海外旅行者は昨年、延べ1億2千万を超え、消費総額は1940億ドルに達した。その半数は「ミレニアル世代」で、彼らの支出は、中国人の海外旅行支出の3分の2を占める。中国の若者の中には豊かな家庭の出身者もいるが、多くの人の家庭はそれほど豊かではない。だが欧米の同世代の人々と比べると、彼らは次の2つの優位性を持っている。

第一に、中国の「ミレニアル世代」は学生ローンを負っていない。中国の両親は、子どもを大学に通わせるのに金を使うのをいとわない。中国の大学生の平均学費は年間2200ドルで、中国人家庭にとっても負担はそれほど苦ではない。また中国には金を借りることを避ける文化があり、大部分の学生は学生ローンを聞いたことがないし、通常は金を借りることもできない。この事情は米国の同世代の人々とはまったく異なる。米国の多くの若者は巨額の負債を負っており、その総額は1兆3千億ドルに達する。米国の大学生は現在、700万人以上が債務不履行に陥っているほか、数百万人がローンの返済に苦しんでいる。

第二に、中国の若者の多くは住居の支出がない。例えば肖さんの家は2つの不動産を保有している。父親は事業単位に勤め、母親は病院の職員をしている肖さんの家は豊かとは言えないが、典型的な中流家庭に属する。中国ではこのような家庭条件は珍しくない。これに比べると、米国の若者は自分で家を買う必要があり、大部分の収入は不動産ローンの返済にあてられ、消費能力には限りがある。住居の支出が要らないことは、中国の若者が気前よく金を使うことができる原因となっている。

2020年までに中国の「ミレニアル世代」は3億人余りに達するとされる(米国は8000万人)。彼らのすべてが金持ちというわけではないが、消費に使うことのできる可処分所得を持っていることは確かだ。自分で稼いだものであれ、両親にもらったものであれ。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年10月15日

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