中国青少年研究センターの「中国少年児童発展状況研究」課題チームは成都で20日、成果発表を行った。普段持ち歩いている小銭に関する調査の結果、「00後(2000年代生まれ)」は、「90後(1990年代生まれ)」に比べて、「金持ち」が多く、自由に遣える小銭の額も多かったことが明らかになった。また、「00後」の貯蓄志向は急速に高まっているものの、公益慈善に対する意識はやや低下しつつある。中国新聞網が伝えた。
調査によると、「00後」の「個人資産」は急増しており、消費レベルも顕著に高まっている。少額の支出に関しては、1週間あたり支出額が「10元(1元は約15.3円)以下」の人の割合は、「90後」が比較的多かった(65.9%)が、「00後」は半数にも届かなかった(40.4%)。1週間に10元以上消費する人の割合は、「00後」は「90後」より高かった。1週間に100元以上遣う人の割合は、「00後」は11.2%と、「90後」の1.8%に比べ9.4ポイント高かった。
「90後」に比べ、「00後」の貯蓄志向は圧倒的に高いが、公益慈善に対する意識は逆に低下している。統計データによると、小銭ができると「貯めておく」と答えた「00後」の割合は34.9ポイント増加した。また、「00後」による各項目での消費は、ほとんどが減少傾向にあり、うち減少幅が最も大きかった項目は「寄付」で、21.7ポイント減少した。
中国青少年研究センターの専門家は、次の通り指摘した。
「資産管理に関する教育は、若者の生涯の成長や幸福に重要な意義を持っている。絶え間なく増え続ける物的資産を前にして、少年児童に対する資産管理教育を強化しなければならない。保護者や教師などの教育者は、資産管理教育を生活教育の重要な構成要素としてとらえ、日常生活や学校での学習での至るところに、資産管理教育を浸透させる必要がある」。
中国青少年研究センターは、1999年 2005年 2010年 2015年の4回にわたり、全国10省市において、「中国少年児童発展状況研究」調査を実施してきた。今回の「90後」と「00後」に関する研究成果は、2005年と2015年の調査データをそれぞれ根拠としている。
「人民網日本語版」2016年10月24日