単独無寄港の太平洋横断に挑戦していた郭川さんがハワイ沖を航行中、25日午後3時からチームとの連絡を絶った。当時、郭川さんが操縦していた三胴船はハワイの西900キロ地点を航行。現在も消息がわかっていない。
郭川さんの最後の声が公開 航行中に困難に遭遇
消息を絶つ前、郭川さんからの最後の通信は中国時間25日午前11時頃。この時、郭川さんは前日晩の航行状況を伝えた。彼は、「何も起きないことが一番良い知らせ。昨晩は少し不安定な風があり、2回の暗雲に見舞われた。その後、強風が吹き、船が突然圧力を受けた。防犯の用意がなければ一大事になっていた。幸い対応できた」と話していた。
また、郭川さんは航行中にサメに衝突したことも明かし、「遠洋航海中にサメに衝突することはよくあることで、私は2回衝突したことがある。体長は1、2メートルで、幸い船に損害はなかった。もちろん、サメに衝突したくはないが、予測できないことだ」と話した。
郭川チームの航海専門家は米国の海上捜索救援隊から入手した画像、映像、音声データなどの情報をまとめ、郭川さんは中国時間26日15時から15時30分の間に事故により楽水したと判断した。チームは、船とともに海中に沈んでいる大三角帆が事故原因ではないかと見ている。郭川さんは大三角帆の落水を防ごうとした、または落水した大三角帆を取ろうとし、突然の波または船のぐらつきにより船から投げ出され可能性がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年10月28日