中国の海外「レッドツーリズム(紅色観光)」が近年、急速に発展している。多くの中国人が国を出て「紅色の旅」を行っており、観光の一つのブームになりつつある。
ドイツの歴史ある都市・トリアにあるマルクスの生家は、欧州を訪れる多くの中国人客にとって必見の地だ。中国人客が全体の約4割を占め、2015年には10万人弱が訪れた。また、中国語のメッセージが高い比率を占めている。トリア大学中国語学部は、マルクス生家のメッセージを、学術的課題として研究している。中国人客をより良くもてなすため、商店・飲食店170店舗がトリアで中国語教室を開き、従業員に中国語を教えている。
ロシアは中国の海外「レッドツーリズム」の重要な目的地だ。国家観光局の責任者によると、中ロ全面的・戦略的パートナーシップが深まるにつれ、両国の人文交流範囲が拡大し、中ロレッドツーリズム協力・交流も推進されている。訪ロ中国人客は2015年に延べ136万人に達し、訪ロ外国人客の最多をキープした。うちレーニンの故郷、ウリヤノフスク州は、ロシアで最も早く中国人客向けにレッドツーリズムを提唱し、かつその観光ルートをPRした場所だ。
中国人客が海外進出し、外国人客も中国のレッドツーリズムの聖地を訪れている。「中ロレッドツーリズム協力・交流活動」が、2015年に湖南省で開催された。これは中国のレッドツーリズムの発展の歴史において、初の国家レベルの対外協力となった。今年11月には2016年中ロレッドツーリズム協力・交流活動、中国(湖南)レッドツーリズム文化フェアが、湖南省寧郷県で開幕し、中ロレッドツーリズム交流・協力のさらなる深化を促進する。湖南省は現在、ロシア人客が最も好む観光目的地の一つになっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年11月5日