中国は2015年、アイスランドが開催した「第3回北極圏会議」にも出席した。同会議には、多くの政治家や高官、科学者、ビジネスマンが参加し、同地区の未来の発展を話し合った。
『The Polar Journal』誌の編集長でワシントンのウイルソン・センターの研究員のAnne-Marie Brady氏は語る。「中国は北極に、経済や科学、政治、戦略など広い分野で利害関係を持っている。だが中国が現在、最も求めているのは、同地域での意思決定における発言権を確保し、資源採掘の権利を得ることだ。このためアイスランドのようなパートナーを得ることは願ってもないこととなる」
報道によると、両国は現在、アイスランド北部の湾に深海港を建造し、アイスランドを北海航路の主要な海運センターとするなど、野心に富んだ計画を交渉している。
この港はまだ建設されていないが、両国間の経済関係は着実に深まっている。
アイスランドはすでに、中国海洋石油総公司(CNOOC)によるアイスランド海域の石油資源の開発を認可している。北京も、地熱分野の専門人材をアイスランドから引きつけている。
報道によると、アイスランドは、世界のオーロラ観測の最良の場所の一つとされる。科学者らは、新たに設立されるオーロラ観測所を利用して、太陽と地球磁場とのの相互作用の理解を深め、宇宙天気予報に役立てることを望んでいる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年11月27日