夜に懐中電灯がなければ、フランス南部アヴェロン県のボズールを散歩しようとは思わないだろう。この町は深さ300フィート(91.44メートル)の、馬の蹄型の峡谷の縁にあるからだ。この地形は約200万年前の氷河の侵食と消滅によって形成されたもので、現地人からは「ボズールの穴(le Trou de Bozouls)」と呼ばれている。29日付英デイリー・メール紙が伝えた。
約200万年前、世界で激しい気温の変化が生じた。ボズールは氷河の侵食と消滅を経て、さらに長年に渡り川の流れに削られたことで、この独特な地形を形成した。ボズールは石灰岩の高原にあり、Dordeau de Conques川が流れている。
独特な地形により、ボズールは天然の要塞になった。人々は数百年に渡り、石灰岩で家を建てた。人々は9世紀になっても砦を建造していたが、今や廃墟しか残されていない。中世に入ると、現地の人々はボズールの南部から出入りし、この通路を守るため兵士が近くの塔に24時間詰めた。崖の縁の右側にある、12世紀に建設された教会が最も有名な建築物だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年12月1日