北京の昨年のPM2.5濃度、9.9%低下も国家標準を大きく上回る

北京の昨年のPM2.5濃度、9.9%低下も国家標準を大きく上回る。

タグ: PM2.5濃度,9.9%低下

発信時間: 2017-01-04 14:06:58 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

2016年に北京では重度汚染が39日発生した。うちオゾンの重度汚染は1日で、残りの38日はいずれもPM2.5の重度汚染。重度汚染日のPM2.5濃度への寄与度は3割以上。北京市環境保護局は今月3日、2016年北京大気品質状況を発表した。通年のPM2.5平均濃度は73µg/m3で、前年比9.9%低下となり、3年ぶりの下げ幅となった。しかし依然として国家標準(35µg/m3)を109%上回っている。

二酸化硫黄濃度の下げ幅が最大

北京市環境保護監測センター長の張大偉氏によると、二酸化硫黄は主に石炭燃焼による一次的な排出によるものだ。その濃度の大幅な低下は、北京及び周辺地域が石炭燃焼をクリーンエネルギーに変える取り組みを進めたことによる。北京の通年の石炭燃焼量は1000万トンまで削減されており、国家による五カ年の石炭消費総量抑制目標を1年間前倒しで実現した。二酸化硫黄濃度も、南方沿岸部の暖房供給を行っていない都市と同水準になった。

2016年の北京の暖房シーズンの平均濃度は17µg/m3、非暖房シーズンは7µg/m3。非暖房シーズンの石炭燃焼問題は解決済みだが、暖房シーズンの石炭燃焼は依然として、北京の二酸化硫黄の主な発生源となっている。

二酸化窒素、北京の非暖房シーズンの課題に

北京の2016年の二酸化窒素年平均濃度は48µg/m3で、年間改善率はわずか4.0%のみ。国家標準を依然として20%上回っている。

情報によると、二酸化窒素の主な発生源は化石燃料の燃焼だ。これには自動車などの排気ガスが含まれる。北京の二酸化窒素の分布には、市街地と南部の濃度が高く、バス停の濃度が都市全体を上回るという傾向がある。

張氏は「バス停の平均濃度は都市全体の1.5倍で、排気ガスによる影響を反映している。また通勤・退勤ラッシュ(6−9時、17−20時)が、各バス停のピークとなっている」と述べた。

二酸化窒素はすでに、北京の非暖房シーズンの大気汚染改善の重点になっている。

さらに毎年4−9月にかけて、北京の大気中のオゾン濃度が高くなる。基準超過は、主に春と夏の午後から夕方にかけて起きる。北京では2016年に、オゾンの重度汚染が1日発生した。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年1月4日

TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで
 

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。