中国交通運輸部が4日に発表した情報によると、今年の春運(春節の帰省ラッシュ、Uターンラッシュ)の乗客移動手段は、鉄道が12.0%、道路が84.6%、船が1.4%、民間航空機が2.0%となる。道路と鉄道が、依然として中心的な移動手段となっている。
中国交通運輸部は国家スマート交通システム工学技術研究センターに委託し、2017年の春運の需要を予測した。全国乗客輸送量は前年比2.2%増の延べ29億7800万人に達する。うち鉄道と民間航空機の輸送量の伸び率が高く、いずれも10%ほど。2017年の春運は前年より11日早いため、帰省ラッシュは長期化・集中化する。帰省ラッシュのピークは1月25日、Uターンラッシュのピークは2月2日頃。
帰省・Uターンラッシュのピークは空間分布的に、潮の満ち引きのような特徴を示す。帰省ラッシュでは人が主に大都市から周辺に移動し、Uターンラッシュでは小・中都市から大都市に密集する。
消費理念の向上、ビザ発給要件の緩和、航空便の増加などの影響を受け、春運期間中の旅行の需要が過去最大になる。海外旅行、中国北部のウインタースポーツ旅行、中国南部のリゾート旅行が、春節中の旅行の中心になる。経済発展と消費のアップグレードに伴い、チャーター便が民間航空の重要な移動手段になり、サービスの需要が拡大している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年1月5日