「Master」―というアカウント名のネット棋士が、世界のトップ棋士を相手に“連戦連勝”を続けている。今回対戦が行われた「野狐囲碁」(世界最大規模のオンライン対局型囲碁ソフト)でMasterは、現世界1位の柯潔九段(中国)や朴廷桓九段(韓国)らを次々と撃破。その後も中国の古力九段や韓国の金志錫九段、日本の井山六冠、李欽誠九段(中国)ら中韓のプロ棋士らに破竹の11連勝を飾った。
囲碁ソフト関係者によると、Masterの所在地は韓国。AI(人工知能)を使ったコンピュタープログラムと見られている。同プログラムといえば、人間のプロ囲碁棋士をハンディキャップなしで破った初のコンピュータ囲碁プログラムとなったAlphaGo(アルファ碁)が有名だが、同プログラムの勝率が99%なのに対し、Masterの現時点の勝率は100%、50戦負けなしである。
このことはMasterがすでに人間のトップ棋士を超えていることを意味している。その Masterの正体について、グーグル傘下のAI開発会社ディープマインドは、Masterがアルファ碁の進化版であることを認めるコメントを発表している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年1月5日
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