「春節恐怖症」増加 かさむ出費や同級生との比較が原因

「春節恐怖症」増加 かさむ出費や同級生との比較が原因。 春節は家族が集まる幸せな祝日だったが、人付き合いに労力を費やしたり、人と比べられることが多く、若者は「春節恐怖症」になっている…

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発信時間: 2017-01-18 16:03:30 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

春節は家族が集まる幸せな祝日だったが、人付き合いに労力を費やしたり、人と比べられることが多く、若者は「春節恐怖症」になっている。

長沙市で働く26歳の夏佳さんは、春節中の「かさむ出費」に悩まされている。いとこの子どもたちに1人あたり少なくとも100元のお年玉をあげ、さらに親や年長者へのお年玉、宴会の費用などを合わせると少なくとも数千元の出費になる。「社会人になってまだ数年の自分のような人にとって、2カ月分の給料に相当する」と、夏佳さん。

「かさむ出費」だけでなく、「胃腸の疲れ」も若者の悩みである。毎年春節になると、小中高校の同窓会がある。そのほかに親戚や友人が交代でご馳走してくれる。春節は食事続きの生活で、白酒やビールを飲み、体がもたず、春節は仕事より疲れる。

精神的な見えないストレスも若者たちに「春節から逃げたい」と思わせている。年長者から「年収はいくらか」、「彼女はいるのか」、「いつ結婚するのか」、「いつ子供を産むのか」などと聞かれることも春節の最大の苦痛である。心配してくれているとわかっていても、晩婚族にとっては大きなストレスである。

「春節に帰省したくないのは、同級生と比較されたくないから」と、38歳の張浩宇さんは話す。彼は、「いつからか、春節の宴会は同級生の中の『勝ち組』の自慢大会になった。豪邸を買い、高級車に乗り、管理職についた同級生は宴会で目立ち、どんな酒を飲み、どんなタバコを吸い、どんなポストに就いているかは必ず話題になる。自分のような平社員は、実力がないのに大物ぶりたくもない。今年の春節は帰省したくない。なにか理由をつけて旅行するとでも言おうと思う」と話した。

「衣錦還郷(故郷に錦を飾る)」は中国の伝統概念において、外で努力した人が帰省して最もやりたいことだった。しかし、現在は人付き合いの苦労、生活のストレス、成功の基準が高まり、多くの人がどうしたらよいかわからなくなっている。湖南商学院心理学教員の蒋瑛瑾氏は、「春節を功利的なものにするには、伝統行事にあるべき文化的内包と儀式感を保ち、比較したり見栄を張ったりせず、家族と過ごす時間を増やすべきである。不必要な世間体を捨てれば春節は負担にならない」と話した。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年1月18日

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