シンガポールに本部を置く世界トイレ機関は、「トイレは人類文明の尺度」としている。観光地トイレのハード面の不備は、短期間内に補うことができるが、ソフト面の不備は観光客の文明的な意識を根本的に正す必要がある。水と紙の無駄遣いを避け、綺麗に利用することができるかは、観光客一人ひとりの文明的観光の程度を反映する。
中国政府はトイレ新設、トイレの清潔な環境の維持、トイレの設備整備に取り組み、人々の需要を満たそうとしている。それと同時に、観光客自身の素養も重要だ。一部の観光客は自身の非文明的な行為に対して責任を負う必要がある。
また政府は総合的・革新的手段の使用、社会管理システムの運用による調整・管理を試みても良いだろう。
北京連合大学観光学院の張凌雲副院長は「例えば水を流す場合だが、自動的に流れる装置に変えるとする。観光客がスイッチを押さなくても、自動的に流れるわけだ。観光客がトイレットペーパーを持ち去るという問題があるが、技術的手段で制限することはできないだろうか。観光客1人当たり一定量のトイレットペーパーしか使えなくし、一定量を超えると出てこなくなるようにする。科学技術の手段により人々の素養を高め、技術的手段により観光客の非文明的な行為を制限する」と提案した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年2月22日