米のビジネスニュースサイト『クオーツ(QUARTZ)』は27日、新大学1年生に向けたあるエコノミストの手紙を掲載した。メリットとコストを比較して英語を母国語とする人がどのような言語を学習したほうがいいか分析している。
【エミリー先生へ】
もうすぐ大学1年生の生活が始まります。将来のことを考えて最も役に立ち実用的な言語を学びたいと思います。お勧めはありますでしょうか。―新大学1年生
【新大学1年生のあなたへ】
私はラテン語を6年勉強したので、どの言語が一番役に立つかについては、人に勧めるだけの自信はありませんが、ちょっと考えてみました。
まずお話したいのは、この問題を考える場合のスタンスについてです。あなたのご質問だと、学ぶ言語の収益(メリット)だけを考えているように思えます。でも一番いい方法はメリットとコストを両方検討することだと思います。コストという点では言語によって大きく異なります。英語を母国語とする人にとって、日本語を学ぶことはスペイン語を学ぶより難しいです。
でもメリットから考えるのも決して悪くないです。言葉を学ぶメリットはそれによって新しい人とのコミュニケーションがはかれることです。その点では中国語(普通語)が最もいい選択です。世界の人口の14%の人が話す言語であり、その多くの人は英語が話せないからです。メリットばかりです。
その次は、中国語とは大きな開きがあるもののスペイン語である。世界の5.8%の人が使っています。人口ではさらに英語(あなたは話せます)、インド語、アラビア語の順です。
あなたはその言語を話す国の経済成長にも関心があるかもしれませんね。それは大変重要な要素です。中国語はその点大きな優位性を持っています。中国は現在のみならず将来においても経済上の重要な役割を果たしていくからです。スペイン語は使う人が多くとも、それらの国のGDPの合計は中国一国のGDP(約11兆ドル)の半分しかありません。中国語の優勢の大きさは明らかでしょう。
中国語はマスターするのが難しい言語です。特に大人の人にとっては大変です。簡単なあいさつはすぐにできますが、自由に操れるようにはなかなかなりません。語学の天才でなければスペイン語の方を選択すべきかもしれません。
また真に実用的な言語をマスターしたければ、JavaScript(プログラミング言語)を選択する方法もあります。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年3月31日