「デンマークの海岸に牡蠣を食べに来ない?」4月24日、在中国デンマーク大使館が公式ミニブログに投稿した『牡蠣が海岸に大量発生したがデンマーク人は喜べない』という文章が中国のネットユーザーから注目されている。
ミニブログの内容によると、「太平洋カキ」がデンマークに入り、海岸の生態環境がひどく破壊された。この牡蠣はデンマークの海域のものではなく、南部海域から来たもので、数十年かけてこれほどの規模になった。
デンマークの科学者と漁民はデンマーク自然局に何度も訴えかけているが、これらの侵入者を処理する方法は見つかっていない。政府は海岸に牡蠣を採りに行き家庭で調理するよう呼びかけているが、これは表面的なものに過ぎず、実際に行動する人は少なく効果は出ていない。
在中国デンマーク大使館の書き込みに対し、中国の熱心なネットユーザーは次々と対応策を提案した。あるユーザーは、「牡蠣観光ビザを発行すれば、大勢が詰めかけてすぐになくなる」と提案。また、「これらの牡蠣を低価格で国内販売すればよい」、「私たちは牡蠣を食べて思い出にできる」などの書き込みもある。
そのほか、福建省のネットユーザーは、「大量の牡蠣を食べ、『蚝宅』を作れば問題は解決する」と書き込んだ。
「蚝宅」とは福建省泉州市蟳埔村などの地域の牡蠣の殻で建てた民家である。雨水がたまりにくく、虫に食われることがなく、冬は暖かく夏は涼しいという特徴がある。
飲食習慣の差が牡蠣を「ごみを宝」に
外国において、デンマークが牡蠣大量発生に悩まされたのと同様のケースは他にもある。記者が調査したところ、近年、米国で鯉とウシガエル、ドイツとイギリスでワタリガニ、スコットランドでロブスターなどの生物が大量発生し災いをもたらしている。しかし、飲食習慣には差があり、これらは中国の多くの人にとっては美味しい食べ物である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年4月27日