環境保護局は、北京市、天津市、河北省でオゾンを中心とした汚染物による大気汚染が発生すると発表した。20日から寒気の影響により気温が低下し、汚染は改善される見通し。
17日、北京市で高温の黄色警報が発令され、2日続けて昼間の最高気温が上昇し、17日は32.1度、18日は34.7度に達した。20日は今回の最高気温となる36度に達する予想。
5月に入ってから北京市では好天が続いたが、そんな中、オゾンがひっそりとやって来た。環境保護局によると、5月16日以降、北京市、天津市、河北省は低気圧の到来により気温が上昇し、汚染物質が拡散しにくくなり、日照りや気温上昇でオゾンが発生しやすくなった。
北京市環境保護局の予報よると、19日の北京市の大気質は5級の重度汚染になる。20日は寒気の影響で気温が低下し、汚染は改善され、一部地域では良から軽度汚染になり、中度汚染になる地域もある。主な汚染物はオゾンとPM10。夏になると、オゾンの基準値超えは通常9月まで続く。
環境保護局は、地上に近い場所でオゾン濃度が高ければ人体に危害が及び、粘膜組織を刺激し、目や呼吸器系の不調にもつながるとしている。
オゾン発生の時間には規則性があり、午後から夕方にかけて基準を超える場合が多い。また、オゾンは不安定な気体で分解されやすく、室内のオゾンの数値は室外より低い。環境保護局は、オゾン濃度に注意し、午後から夕方の外出や屋外での活動を控え、自己防衛に努めるよう呼びかけた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年5月19日