カナダの民放CTVが6月5日に伝えたところによると、カナダで中国のネット通販利用が増加したことによりカナダの郵政会社に重圧がかかり、注文から数カ月後に商品を受け取るケースも多い。
ネット通販の爆発的成長により、カナダの郵政会社と国境サービス庁は対応に追われている。消費者のユルゲン・クラウスさんは、「中国のネット販売商品は安く、送料無料だが、配達に時間がかかる。届くまで165日かかったこともある」と話した。彼が商品到着スケジュールを特別に作成したところ、欧州のネット通販で購入した商品は30日かからないが、中国の商品は平均100日以上かかることがわかった。
また、別の消費者のデスモンド・ホーンさんも配達の遅さに悩まされ、中国のECで購入した商品が数カ月後にようやく届いたこともあった。以前、彼が物流状況を確認したところ、商品は昨年11月にカナダに到着したが、今年5月4日にようやく受け取ることができた。商品がカナダ国内に入って165日後に配達されたことになる。デスモンドさんは、カナダの郵政会社がどうなっているのか知りたいと話している。
これを受け、郵政会社は「速達の荷物を優先して届け、特別な要求のない国際貨物は通常の手順で処理する」とコメントした。
カナダ郵政労働者組合(CUPW)の報道官は、荷物は分類前に国境サービス庁の検査を受け、中国からの荷物は大きさとバーコードの問題により人工的に分類しなければいけないと説明した。
購入者は今後も荷物を待たなければいけないようである。しかし国境サービス庁は、「検査手順を改善し、郵政会社と協力して配達時間の問題を解決することに努めている」とした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年6月9日