米国出身のマリーさんは北京で英語教師をしている。彼女は中国のモバイル決済に驚いており、「若い頃に初めてクレジットカードを使った時のような感覚」と表現した。また、彼女はモバイル決済に助けられたこともある。マクドナルドでは、中国語ができなくても、店員と話さずに携帯電話で注文し支払うだけでよい。北京市の五道口にある輸入品スーパーのDマートでは、モバイル決算を利用すれば並ぶ必要がないが、多くの西洋人は現金で支払うため並ばなければいけない。
李華さんは米国に3年間留学していた。2016年に帰国した時、中国のデリバリーとネット通販の発展ぶりに驚いたという。
「配達が本当に速い。天猫(Tmall)で購入した商品は翌日に届く。しかも玄関まで届けてくれて態度もよい。米国では考えられなかった。米国ではインターネットで購入した商品は届くのに1~2週間かかる。しかもマンションの1階に置かれ、自分で探さなければいけない」と李華さん。
便利な宅配サービスだけでなく、ネット通販の豊富な品数と安さにも驚かされたという彼女は、「淘宝は何でも買える。本当に便利。多くの人が必要なものがあれば淘宝で探すというのが習慣になっている。しかも、中国のECサイトは多く、競争も激しいため、比較的安い。送料無料もありがたいサービス」と興奮気味に話した。
米国のウェブサイトでも、中国で生活したことのある多くの外国人が「デリバリーはおいしくて安く、時間通りに届けてくれる。利用するしかない」などと称賛している。また、「中国人は不思議なほど真面目で、指定した時間に届けてくれる」という書き込みもある。
彼らは、デリバリーアプリにどんな料理もあることを不思議に感じている。北京ダック(皮、甜麵醬付き)、麻辣火鍋(鍋なし)、焼き魚から、よくあるピザ、麺類、水餃子など、なんでもある。