コンピュータウイルス「WannaCry」と「Petya」は世界に大きなダメージを与え、公共機関、企業、個人が損失を被った。欧州とアジアの企業だけで損失額は数十億ドルに達するとみられる。英紙『ガーディアン』の17日の報道によると、イギリス最大の保険組織であるロイズ保険の最新の報告によると、サイバー攻撃は世界の経済に想像を絶する影響を及ぼし、その規模はハリケーンを上回る。
ロイズ保険によると、サイバー攻撃による経済損失は1200億ドルに上り、米国のハリケーン・カトリーナを上回り、一部の損失は保険適用外である。サイバー攻撃の頻発によりインターネットセキュリティの重要性が浮き彫りとなり、関連の保険需要も大きく刺激した。
『ガーディアン』によると、ロイズ保険は今後10年、サイバー攻撃の危険性は螺旋的にグレードアップし、企業と政府に重大な脅威をもたらすと警告した。ロイズ保険のベア総裁は、「この報告はサイバー攻撃が世界経済に与える損失を分析したもの。ハッカーの攻撃はビジネス活動と経済動向に大きく影響し、保険加入者からの損失報告も大幅に増加するだろう」と話した。