上海の女性の平均初婚年齢は30歳で、2011年の27歳より高くなっている。また、過去10年で離婚率は倍になり、婚姻期間も縮小している。中国の都市人口の16%が1人暮らしということになる。ボストン・コンサルティンググループの報告によると、この傾向により独身者の考え方が大きく変わり、独身はみっともないことではなくなった。独身者も外食や旅行などができることを意味する。
この傾向に目をつける企業も少なくない。日本の無印良品は中国の独身者向けに小型炊飯器、トースター、ヤカンを発売。アリババも毎年11月11日の「独身の日」に独身生活を祝っている。この日は消費のフェスティバルになり、2016年は1日で売上高が1207億元に達した。旅行に関しては、報告によると、既婚者と比べて、独身者の旅行は家族団らんやショッピングではなく、観光と風土人情の体験が目的である。
上海市在住の30歳独身者・陳聶さんはテディベアに付き添われて鍋を食べ、複雑な気持ちになったという。彼女は、「まず、驚いた。そして、温かい気持ちになった。でも、最後は気まずく感じた。独身であるということを改めて感じさせられた」と語った。