「小朋友」画廊の自閉症児童の作品『大海』
「小朋友」画廊という公益事業が近ごろ、SNSで話題を呼んでいる。サイトを開くと、美しく不思議な世界を描いた作品が掲載されている。作品の下の作者の紹介文を見ると、「自閉症、知的障害、精神障害、脳性麻痺」などと書かれているのに心を動かされる。1元でこれらの作品を携帯電話にダウンロードすれば、公益事業に貢献し、このような子供たちに手を差し伸べることもできる。
賞賛と同時に精神病をロマン化しないよう注意が必要
「小朋友」画廊の作者の多くが本当の子供ではなく、10代もいれば、20代、30代もいる。彼らは精神病を患っているため、社会に適応し、自分の力で生きていけるまでに「成長」していない。
彼らの作品には普通の生活にある秩序やロジックがないが、そこに不思議な力が潜んでおり、現実にない不思議な世界が描かれている。
私たちが買うのは同情心ではなく、芸術面の美である。寄付者から消費者になり、これらの精神病患者を寄付と同情を受けるという立場から価値を生み出すという立場に変えなければいけない。南京市で精神病者の画廊を運営する郭海平さんによると、作品を買っていく人の80%が芸術関係者で、その芸術価値を評価して購入する。これは患者の社会的価値と存在感を認め、その家族の苦しみと絶望を和らげることになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月31日