農村の日常生活のライブ配信が大人気 半年でチップ8万元

農村の日常生活のライブ配信が大人気 半年でチップ8万元。

タグ:農村の日常生活 ライブ配信

発信時間:2017-09-05 16:45:23 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

農村の日常生活を家から配信する劉金銀(左)


 毎朝6時に起床し、簡単に身支度をしてすぐにライブ配信を始める。床を掃き、飯を炊き、豚に餌をやり、田植えをし、魚を捕り、タウナギをすくう。四川省瀘州市の「90後」(1990年代生まれ)の農民・劉金銀は今年2月から、「農村生活の日常」をライブ配信し、半年で10万人近くのフォロワーを集め、8万元余りのチップを獲得している。

 発端となったのは、劉金銀の以前のアルバイト生活。アルミニウム合金のドア・窓枠を作っていた時、何をしていいのかわからないほど暇な時間が多く、ライブストリーミングや短い動画を見て時間をつぶすようになった。映像をいくつか見た後、自分でも撮影できると考えた劉さんは、生活の中のおもしろい事を撮影し、ショート動画を撮影して友人に見せるようになった。その後、ライブ配信という方式に気づき、ビジネスチャンスがあると考えた劉金銀は、農村での魚捕りやタウナギすくいを題材に短い動画を作ってアップロードし、ネットユーザーの好評を得るようになった。

 最初にライブ配信をした時は、5人しか観衆がいなかった。配信のテーマは水田でのザリガニ捕りだったが、プレゼントやチップを贈ってくれる人もなく、50元の通信費を自分で払わなければならなかった。これにこりずにもう一度試すと、2回目のライブ配信では数十人の観衆が集まった。「子どもの頃の記憶を思い出したという人もいて、励まされた」。劉金銀はその後、ライブ配信にますます熱中するようになり、2カ月でフォロワーは1万人近くに増えた。8月29日には10万人近くに達し、一日のライブ配信で得られる収入は1000元を超えた。アルバイト一週間分の収入だ。

 どんなに遅くベッドに就いても、劉金銀は毎朝6時に起床し、簡単に身支度をしてすぐにライブ配信にとりかかる。床を掃き、飯を炊き、豚に餌をやり、犬の世話をし、田植えをし、稲刈りをし、魚を捕り、タウナギをすくう。農民の日常の生産や生活の様子を余すことなく配信する。配信のテーマや画面に特にこだわりはない。化粧もしたことはないし、配信の内容を選りすぐることもない。フォロワーらは、カメラを通じて、彼がサンダルをつっかけ、デニムの半ズボンを履き、ニンニクの皮をむき、野菜を選び、ザリガニを処理するのを見る。

 劉金銀はここ半年余り、、サラリーマンがタイムカードを押す以上の規則正しさで、バケツと三脚を持ってライブ配信に出かけて来た。成都商報記者は8月27日夜、劉金銀がヘッドライトをつけ、携帯電話を手に、「技術的に難しい」という深夜のタウナギ捕りをライブ配信するのに付き添った。山村の夜は困難と危険に満ちている。タウナギ捕りのライブ配信の「戦場」は、イネの収穫が終わったばかりの水田だ。ライブ配信のためには、稲の切り株の中をくぐり抜けていかなければならない。一歩進むたびに、稲の切り株が膝の上下に突き刺さる。タウナギ捕りの過程は最初から最後まで記録しなければならない。そうしなければフォロワーの不興を買う。視聴者が満足しなければ、プレゼントやチップはもらえない。

 劉金銀は成都商報記者に対し、今後も映像を撮り続けながら、いつかは「北京や上海のような大都市」に行ってみたいと語る。視野を広げ、農村の題材を都市と結びつけたいという。劉金銀がしたいのは、農村の実際の生活の様子を伝え、現代の農民のポジティブなエネルギーを伝えることだ。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年9月5日


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