外国メディアによると、世界の水道水の83%にプラスチック粒子が含まれていることが調査でわかった。数十億人の飲用水がプラスチックに汚染されているということになる。
報道によると、非営利組織Orb Mediaは、十数カ国の水道水のサンプル調査を科学者に依頼した。その結果、83%のサンプルがビニル繊維に汚染されていることがわかった。
5月4日、米国の公共衛生分野における数十年らい最大の危機に対応するため、当時のオバマ大統領は8歳女児の手紙をもとにミシガン州フリントを訪れ、市民の前でろ過された水道水を飲み、悲惨な状況にある地元住民への理解を示し、公共の健康について話し合った。
米国の水道水の汚染状況は最悪で、国会議事堂、環境保護庁、ニューヨークのトランプ・タワーなどでサンプルを採取したところ、汚染率は94%に達した。次に汚染率が高いのはレバノンとインドだった。
イギリス、ドイツ、フランスなどは汚染率が最も低いが、それでも72%に達した。
アイルランドのゴールウェイ・メイヨー工科大学の馬洪氏は、「プラスチックが人体にどのような影響を及ぼすかまだはっきりしていないが、2つのことが懸念される。1つは小さいプラスチック粒子、もう1つはマイクロプラスチックに含まれる化学分子と病原体である」と話した。
馬洪氏によると、ナノ単位の繊維は細胞を通り、器官も通る可能性がある。マイクロプラスチックは化学物質を携帯・吸収し、野生動物の体を調べたところ、動物の体内にマイクロプラスチックが含まれていることがわかった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年9月7日