「双一流」(世界一流大学・一流学科)建設プロジェクトの対象となる大学および学科のリストが発表され、全国の計42校が選ばれた。うち、33校が教育部直属、4校が工業情報化部直属、1校が中国科学院直属、1校が軍隊大学、3校が省直属の大学。
「双一流」は、「985」「211」プロジェクトに次ぐ中国の高等教育分野における重大建設プロジェクト。一流大学の建設には「ハード面の建設」も含まれている。例えば、学校の基本建設、実験器具・設備の建設、情報化条件の建設などである。また、「ソフト面の建設」である学校運営理念、近代の大学制度、文化などの建設のほか、学校発展戦略の設計、学科・学部体制の枠組み建設、学校発展戦略の重点選択なども含まれる。これらを行うには大量の資金が必要だが、42校の2017年度予算はどうなっているのだろうか。
予算収支総額を見たところ、上位3校は清華大学、北京大学、浙江大学だった。
うち、清華大学は233億3500万元で、唯一200億元を超えた。次に多いのは北京大学で193億元。そのほかに、上海交通大学、中山大学、天津大学、復旦大学が100億元を超えた。地域別で見ると、予算ランキング上位10校のうち7校が東部地区で、中西部からは吉林大学、武漢大学、華中科技大学の3校がランクインした。南西部にある雲南大学の予算は清華大学の16分の1以下のわずか13億9100万元で、予算額が最も少ない大学となった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月12日