専門家は、多年凍土層は道路の陥没や隆起、斜面の崩落を引き起こし、トンネル建設時に崩落が発生しやすいと明かした。国内外の経験をもとに、施工前に凍土層を避ける調査が行われた。
2011年8月、中国交建第一公路勘察設計研究院有限公司、トンネル・地下工程設計研究院院長の曹校勇氏のチームは、標高4555メートルのアムネマチン山で調査・路線選定作業を実施した。
寒く酸素が不足する雪山の麓で、設計士は毎日10時間以上にわたり温かい水も食事もとらずに作業を行った。2カ月あまりの調査を経て路線選定作業が終わり、雪山1号トンネルの路線が決まった。
零下40度で3年に及ぶ工事 命がけのプロジェクト
雪山1号トンネルはアムネマチン山の麓に位置し、年間平均気温マイナス4度、最低気温マイナス40度、酸素濃度は平野部のわずか60%という悪い環境の中で、3年以上かけて建設された。