日本は学歴を重視する社会で、年収、昇進、恋愛、結婚において出身大学が大きく影響することが多い。そのため、日本での長期生活を考えている留学生は、ランキング上位の有名校を選ぶ方がよいだろう。日本人学生を対象に実施した調査だが、日本での成功を考えている外国人にも参考になると思う。
東京大学卒業生は生涯給料が最も多く、京都大学卒業生は貯金が多い。生涯給料とは、社会人になってから退職するまでの給料の合計で、定期・特別給料に退職権を合わせた額。
東西トップの東京大学と京都大学の卒業生は、一流の優秀人材として日本の政治・経済・科学・文化界などの各分野で活躍している。
調査会社AFGの統計によると、東大卒業生の生涯給料は4億6126万円、京大卒業生は4億2548万円で、大学卒業生の平均2億8653万円より1億円以上多い。
これについて、「この結果は学歴社会である日本では想定内。東大卒業生の生涯給料が京大卒業生より高いのは、東大卒業生は独立し起業する人が多いが、京大卒業生は公務員や大手企業に就職する人が多いため」という見方がある。
経済産業省が2017年4月に発表した「2016年度⼤学発ベンチャー設⽴数」によると、東大生によるベンチャー企業は216社、京大生は97社で東大の半分以下だった。
生涯給料では東大卒業生が上だったが、30~49歳の大学以上の学歴保有者2900人を対象に実施した調査の「貯金」で、京大卒業生は東大卒業生を上回った。
これは、東大卒業生は見た目を重視し、出費も多いことが関係している可能性がある。
しかし平均額を見ると、国内トップのこの2校の卒業生は普通の大学卒業生と比べて充実した生活が送れるとわかる。