エコ物流が「双11」の基調に

エコ物流が「双11」の基調に。「双11」が近づき、物流業は大きな試練を迎えている。多くの物流会社が福建省でエコ宅配袋を使用している。福建省は年内にエコ宅配袋を数百万枚、2018年に1000万枚導入するという…

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発信時間:2017-10-26 15:30:34 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 「双11」が近づき、物流業は大きな試練を迎えている。多くの物流会社が福建省でエコ宅配袋を使用している。福建省は年内にエコ宅配袋を数百万枚、2018年に1000万枚導入するという。これは1万本の植樹に相当する。また、福建省は100カ所のエコ校庭とコミュニティを構築し、年間100万個以上のダンボール箱を回収する方針。

 

 EC業の発展は買い物を便利にし、経済成長を加速させた。それと同時に、宅配の過剰包装、無駄、リサイクル率の低さなどが目立ち、資源を浪費するだけでなく、環境にも負担をかけている。これらの問題は重視されるようになったが、包装の基準の欠如、回収の循環の難しさ、環境保護意識の不足はECのエコ包装とエコ物量の発展を妨げている。

 

 エコ宅配袋は技術的に難しいことではない。菜鳥は環境保護部門、生体分野専門家、世界の物流業と共同で物流の「エコ行動計画」を進めている。菜鳥は専門家と100%生分解可能な宅配袋を開発。この宅配袋はPBATを用いた再生樹脂でできており、可塑剤や難燃剤などの有害物質を含まず、自然環境で数カ月で分解される。

 

 エコ包装の使用は業界だけで進めるのではなく、社会全体で進める必要がある。この問題を解決するには社会各区が協力・支援し、力を合わせなければいけない。例えば、エコ包装の普及においてある程度のコストがかかるが、メーカーや宅配業者、ECサイトが費用を分担し、メーカーがエコ宅配袋を使用できるようにする。また、消費者の支持と社会の環境保護理念の上昇も欠かせない。

 

 福建省がエコ宅配袋を使用したことは高く評価すべきである。また、アモイ市政府は先日、世界初のエコ物流都市を建設すると発表した。エコ物流都市プロジェクトはエコ包装材料の普及、ダンボールの回収、新エネルギー・スマート物流、都市共同配達などの分野に及び、スマート物流と合わせてアモイ市をスマート、エコ物流の都市にするという構想。これは宅配業者のエコ発展に方向を指し示したと言える。

 

 中国快逓協会は、2017年の「双11」期間の宅配物取扱量は10億件を超えると予想している。今年の「双11」は「エコ」が基調となる。ECと宅配業者はエコ宅配袋の使用、宅配箱の共有、包装袋のリサイクル、エコ物流ルートの開拓を進め、消費者は宅配袋を捨てる習慣をなくすべきである。環境保護意識がなければ、回収所がいくらあってもただの飾りになる。

 

 中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)は、「もっとも厳格な生態環境保護制度を実行し、エコ発展方式と生活スタイルを形成する」ことを明確にした。エコ発展方式と生活スタイルの目標を実現するには、各業界がエコ発展理念を持ち、エコ発展方式を実行する必要がある。同様に、インターネット経済も「エコ」の基礎を作らなければいけない。そのため、エコ物流は「双11」の基調になるとみられる。



「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月26日

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