アップルの最新スマホ「iPhone X」は、「iPhone 8」と「iPhone 7」の売上低迷の苦境を一気に救った。10月27日に販売予約を始めると、中国大陸や香港、台湾地域の公式チャネルにおけるiPhone X店舗受取予約が「秒殺」で締め切られた。
「ウォールストリートジャーナル」の10月29日付記事によると、予約殺到により発送日は12月にずれ込むという。iPhone Xはアップル史上、最も高いスマホと言われ、中国大陸での販売価格は64G版が8388元、256G版が9688元となっている。
記者が北京のアップルの小売店を取材したところ、店舗受取を選択した消費者はまずネット上で予約する必要がある。それがないと、11月3日の正式販売日に店の前で行列してもほぼ買うことができない。香港のニュースサイト「香港01」によると、アップルファンのiPhone Xに対する期待は高く、香港の「吊り上げ師」が1台5万香港ドルで売り出した。
しかし11月3日の販売日が近づくにつれ、1.4万香港ドルにまで値を下げている。同サイト記事によると、スマホ市場の競争がますます激化しており、ファーウェイ、シャオミ、OPPO、vivoなど中国ブランドが存在感を増している。アップルは失地回復を急いでいる。しかし高値で売ろうとする吊り上げ師や高すぎる定価が、消費者のiPhoneイメージを悪くしてきた。新型iPhoneは近年、できるだけ大陸と香港で同時に発売する努力をしており、高値で売ろうとする人々のつけ入る余地はますますなくなっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月5日