トランプ米大統領は6日、メラニア夫人を連れて東京都内の皇居で日本の天皇皇后両陛下と約20分間にわたり会見した。トランプ氏は天皇皇后両陛下と対面した際、握手をして頭を下げただけでお辞儀はせず、別れの時には再び握手をし、左手で両陛下の右腕を2回軽くたたいた。2009年、オバマ前大統領は訪日期間中に天皇陛下と会見し、深くお辞儀をしたことで、米国の保守派から「謙虚すぎる」と批判された。
『産経新聞』によると、天皇陛下に今回の訪日について尋ねられたトランプ氏は、「すべてうまくいっています。安倍首相とは日米の防衛協力、通商問題などについて意見交換を行いました」と答えた。天皇陛下は「両国はかつて、戦争をした歴史がありますが、その後の日米関係は良好な状態が続いています」と話し、江戸末期のペリー来航による開国の歴史に関する陛下の言葉を大統領は耳を傾けて聞いた。
また、陛下は米テキサス州サザーランドスプリングズにある教会で発生した銃撃事件について触れ、それに対し大統領は「悲惨な事件でした。このような事件は大変残念ですが、どこでも起こりうる」と述べた。
トランプ氏は皇居の建築に興味を示し、「とても美しく、居心地が良いです。陛下が設計されたのですか」と質問すると、陛下は「御所を設計したのは内井昭蔵氏です」と答えた。