中国を訪れた外国人記者、偏見がたちどころに解消

中国を訪れた外国人記者、偏見がたちどころに解消。

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発信時間:2017-11-18 10:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 筆者は先ほど中国を取材のため2週間訪れたが、当初は先入観と偏見を持っていた。筆者は幼少時代をインドで送り、成人すると英国からほとんど出なかった。途上国と先進国の生活を、非常によく理解していると思っていた。データを見て、中国はインドの方に近いとも思っていた。2016年の中国の1人平均GDPは1万5000ドルで、約4万2000ドルの英国よりも約6600ドルのインドに近かった。中国の列車と地下鉄はインドよりも現代的だが、同じく混雑していると思っていた。サービス業はより丁寧だが、同じく苛立たしいものだと思っていた。つまり筆者は、中国がさまざまな面で途上国のようだと考えていたのだ。米ビジネスニュースサイト「クオーツ」がこのほど伝えた。

 

 ところがそれは間違いだった。中国での2週間の経験で、筆者が訪れたことのある豊かな国と変わらないと感じた。中国の経済成長の影響を、過小評価していたのだ。現代的な地下鉄と高速鉄道、さらには上海の短距離・高速のリニアモーターカーでは、Wi-Fiが使用できた。ここでは道に迷うことがあっても、それは道路標識が翻訳されていないからだ。標識すらないインドとは事情が異なる。飲食店、商店、駅の職員は忙しそうに見えても、礼儀正しく効率的だ。

 

 中国への間違った見方は、無知によるものだろう。マッキンゼー上海事務所の関係者は、他にも学者とシンクタンクの偏見ある観点が、間違った見方を助長していると指摘した。「中国での30年間の勤務・生活歴によると、西側諸国のかつての中国に対する一方的な見方は、とっくに現実からかけ離れていることが分かる」

 

 中国で過ごした時間により、筆者はインド人の友人の話を思い出した。筆者は当時この友人に、なぜ英国に移住したのかと聞いた。彼は「ここはすべてが規則正しい」と話した。同じくインド人であり、英国で10年弱暮らしている筆者には、彼の気持ちが分かる。英国ではバスと地下鉄がダイヤを守り、運転手も交通ルールを守る。賄賂を受け取らなければ通報も受け付けない警察などいない。インドほど日常生活で疲れることはない。中国の大都市の暮らしは、英国とほとんど変わらない。違いがあると言えば、中国のインフラの方が優れているという点だ。

 

 経済学者は中国を途上国としているが、これはまだ経済自由化の過程にあることを示すためだ。しかし専門家でさえ、中国の定義付けが困難であることを認めている。ドイツのシンクタンク、Mercator Institute for China Studiesの関係者は「東の沿岸部の大都市を見ると先進国のようだが、西部の貧困地域を見ると途上国のようだ。スターバックスの軒数や識字率は先進国並みで、1人平均の医師の人数や農業人口の比率を見ると途上国並みだ」と話した。西側の中国に関する説は、印象の悪いものが多い。これは多くの人が現地の日常生活に間違った観点を持つ原因であり、西側の人々が実際に中国を訪れる必要性を示している。今や多くの人が自分の情報バブルから脱却し、自分たちが慣れ親しんでいる文化の長所と限界を認識すべきと強調している。東洋を訪れることが、その理想的な一歩目となる。


 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月18日

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