ロイヤル・ダッチ・シェルは27日、ドイツなどの自動車大手と協力し、欧州の高速道路に急速充電スポットを設置し、電気自動車(EV)の充電問題を解消すると発表した。ロイター通信が27日に伝えた。
ロイヤル・ダッチ・シェルは、すでにイオニティと協定に署名しており、2019年に欧州の高速道路の80カ所に高エネルギー受電スポットを設置することを初歩的に計画中と発表した。イオニティは11月上旬、BMW、ダイムラー、フォード、VWなど自動車大手が設立した合弁企業だ。同社は、2020年までに400軒の急速充電スタンドからなる、欧州を広く網羅する充電ネットワークを構築すると表明した。
仏Engie、独E.ONなどのエネルギー大手、米スタートアップ企業ChargePointが欧州でEV充電ネットワークを建設している。しかしロイヤル・ダッチ・シェルは、イオニティの技術はEV長距離運転の問題を解消する鍵だと表明した。同技術により350kWのバッテリーを5-8分でフル充電できる。充電時間を短縮し、EVの長距離旅行を実現する。
ロイヤル・ダッチ・シェルの小売担当者のIstvan Kapitany氏は「利用者はEVによる長距離旅行、急速充電サービスを提供する十分な数の充電スタンドを欲している。ベルギー、英国、フランスなどで80の高エネルギー充電スポットを設置し、ドイツで新たに20の高エネルギー充電スポットを設置する。当社は高エネルギー充電スポットへの投資を続け、日増しに拡大する需要を満たしていく」と表明した。投資規模やイオニティとの取引内容などについてはコメントを避けた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月30日