中国中央テレビは中国鉄道総公司からの情報として、期待が集まる西成高速鉄道は12月6日に正式に開通すると伝えた。成都市から西安市の移動時間はわずか3時間になり、「蜀道の難きは青天に上るよりも難し」は過去のこととなる。
西成高速鉄道は中国で最も重要な南北境界線を通り、中国で最初の秦嶺山脈を抜ける高速鉄道。全長643キロ、西安北、阿方宮、戸県東、新場街、仏坪、洋県西、城固北、漢中、新集、寧強南、七盤関、広元、剣門関、青川、江油北、江油の16駅を設置し、設計時速は250キロ。
秦嶺の北麓は非常に険しいため、線路の勾配を大きくする必要があり、鄠邑駅の南は同鉄道で最も長い傾斜で、25‰の傾斜が45キロ続く。落差は1100メートルで、25‰以上の傾斜としては中国の高速鉄どうで最長となる。
西成高速鉄道秦嶺トンネルは清涼山トンネルから趙家嶺トンネルまで、10キロ以上にわたり7本のトンネルを通る。長さは110キロで、中国の高速鉄道史において初の試みとなった。
西成高速鉄道の乗車券は12月3日18時から販売を開始。初期に西安北・成都東7組、西安北・重慶北2組、西安北・漢中10組の計19組の動車組を運行。年末までに直通49組、西安北・成都東36組、西安北・重慶北12組、西安北・漢中1組の計62組に増やす計画。
試験運転で城西高速鉄道の移動時間は4時間だったが、運営後は停車駅の数で変わり、最速で3時間半になる。
主力車両は最新のCRH3A型を採用。定員613人、時速160~250キロの都市間・旅客輸送線で、白の清潔感あふれる外観となっている。先頭部分は流線形で、運転室の窓に「リッチゴールド」の飾りがついている。
西成高速鉄道は全線で4G通信が利用でき、トンネル内でもインターネットにつなぐことができる。
これは特殊な信号ケーブル「スピルオーバーケーブル」を採用し、信号伝達の役割を持ち、アンテナ機能と信号発信機能も持つためである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月4日