世界保健機関(WHO)は14日、「リプレイス」と題した行動指針を発表し、2030年までに世界の食品サプライチェーンから人工のトランス脂肪酸を徹底的に排除する計画を打ち出した。
WHOのテドロス事務局長は声明の中で以下のように説明した。WHOは各国政府に「リプレイス」計画の実施し、食品サプライチェーンから人工のトランス脂肪酸を徹底的に排除するよう呼びかける。これは全世界の心血管疾患予防治療の大きな勝利につながる。WHOの「リプレイス」計画には、人工のトランス脂肪酸の使用停止に関する法律の制定が含まれている。 世界食品飲料連合会のリナルディ事務局長はWHOで開かれた記者会見で、「同組織は全世界の食品メーカーに迅速に有効措置をとるよう呼びかけ、WHOの人工のトランス脂肪酸の使用禁止に関する計画を支持する」と述べた。
WHOによると、デンマークは世界で最初にトランス脂肪酸の使用規制措置を実施した国である。実施から15年で、デンマークが生産する食品に含まれるトランス脂肪酸は大幅に減少し、心血管疾患の発症率もほかの先進国を上回る勢いで低下している。
統計によると、全世界でトランス脂肪酸による心血管疾患により年間50万人以上が死亡している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年5月17日