Vattiが約束履行を「待ちきれない」様子で発表し、その手順も敏速に公表したことを受け、ネットユーザーから「今回の優勝セットのイベントでVattiが消費者に払い戻す額はいくらになるのだろう」という声も上がっている。
Vattiの暫定的な統計によると、イベント期間中の指定商品のオンライン小売額は約5000万元、オンライン小売額は約2900万元で、計7900万元になる。
Vattiは、マーケティングプランに基づき、オフラインの払い戻しは販売代理店が請け負い、オンラインの払い戻しは本社が請け負うと言及。販売代理店と本社が負担する払い戻しの総費用は7900万元以下になる。
一方、Vattiの今回のイベントは「見切り品を売りさばくため」と疑うメディアもある。今回の「優勝セット」にはコンロ、給湯器、食器洗浄機が含まれており、価格は2499~4799元。あるECサイトの販売員は、W杯マーケティングに参加するのは新商品ではなく、多くが昨年の商品だと明かした。
これについてVattiの会長秘書室の担当者は取材に対し、「おかしな話だ。2017年の商品は新商品ではないのか。2017年の商品を売り切るのは在庫整理ではないのか」と話した。
7900万元の払い戻しで営業収入10億元を楽に手にする
フランスチームが優勝し、Vattiは約束を履行するにあたり損をするとは言えない。
7月5日、VattiはW杯マーケティングについて、「フランスチームが優勝したら全額を払い戻す」というイベントは末端の小売業、ブランド知名度を引き上げる効果があると説明した。
同社の暫定的な統計によると、イベント期間中の同社商品のオフライン小売額は前年比20%増の7億元、オンライン小売額は30%増の3億元に達した。うち、指定商品の小売額はそれぞれ7%と9.67%占める。
外部では「全額払い戻しの負担に耐えられるのか」という懸念があるが、Vattiはイベント費用は年度予算で収まり、同社の制御可能な範囲内であり、代理店や会社の業績に大きく影響することはないと説明。
そのほか、あるネットユーザーは、「7900万元を払い戻すが、他の広告代理店で数億かけても買えない広告効果が得られ、このマーケティングはなかなか良い」との考えを示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年7月17日